塩竈支部「隠れたスポット 表松島『瑞鳳ケ丘』『馬の背』」


 利府町に海があるの?と思われる方がいるかもしれませんが、利府町東部に位置する浜田地区にある隠れた海のスポット表松島「瑞鳳ケ丘」「馬の背」を紹介いたします。

 国道45号線を塩釜から松島方面に進み、仙石線陸前浜田駅前、ホテル浦島荘前の交差点を右折し、1㎞ほど行った所が昔から松島湾が一望できる名所として知られている「瑞鳳ケ丘」で、穏やかな海と島々の美しい景観が広がっています。景色を楽しみながら更に600mほど進み、駐車場脇にある標識にしたがって細道を入っていくと波の穏やかな入り江が広がり、馬の背中のような形状をした天然の桟橋ともいえる岩が突き出ています。第二のスポット「馬の背」です。

 一帯の地質が凝灰岩、シルト岩、砂岩で軟らかく削られやすい性質のため、波による長年の浸食で馬の背のような形状になりました。向かい側には馬の背と合わせて親子に見えることから名づけられた「子馬」や兜島、鎧島なども眺望できます。

 先日、日の出の時間帯に行ってきました。東の空が明るくなり島影からゆっくりと太陽が姿を現すとオレンジ色の朝日が照らし出す海面や島々は非常に美しく輝き、自然が作り出す景観に心が洗われ生命のエネルギーを充電した気分になりました。

  駐車場から馬の背の先端までは、傾斜のある場所、松の根が盛り上がって地表に顔を出している場所、ゴツゴツした岩肌や浸食により狭くなっている場所を歩くので手つかずの自然を体感できます。ただ、観光地につきものの柵などがないため、先端までの散策はちょっとしたアドベンチャー体験です。足元には十分注意して下さい。