登米支部「奇祭『米川の水かぶり』」


 会員の皆様は「米川の水かぶり」を聞いたことがあるでしょうか。

 今回は、登米市東和町米川地区に伝わる火伏せ行事「米川の水かぶり」を紹介したいと思います。

 800年以上の歴史がある同地区の伝統行事であり、今年は2月6日の初午(はつうま)に行われました。

 開会式を午前10時から水かぶり保存会で行い、午前10時30分の花火を合図に、身を清め準備を整えて集合していた家から隊列を組み「ホーホー」と叫び地元大慈寺の参道を進んで行きます。その行列は、寒風の中、裸になってわらじを履き、顔にすすを塗ってわら装束をまとった男衆21人が参加、小学生3人もこの中にいました。

 大慈寺で神事を済ませて、火の神の化身となり、そして「ホーホー」と雄たけびを上げながら、各家々の前に用意された木桶の水を勢いよく家屋にかけて回ります。

 身につけたわらは火伏せのお守りになるとされ、見物人は引き抜いて帰っていました。

 米川の水かぶりは毎年2月の初午(はつうま)に行われ、その特徴は「神と人が触れ合う形態を守っていること」と言われています。そして米川五日町地区にゆかりの男性しか参加できない決まりとなっています。

 2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「来訪神、仮面・仮装の神々」の一つに登録されました。

 会員の皆様も是非奇祭「米川の水かぶり」を見に来てもらいたいと思います。

 登米市東和町米川地区にこのような伝統行事が引き継がれていることを誇りに思います。

熊谷 富夫