雑記帳第3回「支部行脚ご報告」


 5月下旬から7月下旬までの約2か月の間に、各支部総会に出席させていただきました。といっても全支部ではありません。私の属する名取亘理支部は別として、それ以外で時間調整のついた7支部です。お世話になった関係支部の役員さん方に厚く御礼申し上げます。こういった形で本部役員が各支部にお伺いするというのは、昔は普通に行われていたそうですが、いつの頃からか実施されなくなりました。とはいえ、やはり私としては少なくとも年1回くらいは各支部にお邪魔し、直接会員の皆様にクラブの現況や課題をご説明し、また、各会員の生の声をお聞きすべきとの思いから、理事会にもお諮りしたうえで、本年度から再開することにしたものです。
 全体を通しての感想としては、非常に有意義であったということです。やはり本部においてあれこれ推測で議論するよりも、実際に各地域で各会員個々人のご意見を伺い、それらに即した議論を進めていかねばと改めて感じた次第です。具体的にいただいたご意見・ご要望としては、クラブの組織の在り方、運営の在り方、総会の在り方、取り組むべき事業の問題、ホームページの運用の問題、弔事対応の問題等多岐にわたっており、それらについては、ここで逐一紹介することは避けますが、今後執行部において可能なものから消化していきたいと考えています。

 さて、ここでは一点だけ取り上げたいと思います。各支部ほぼ共通してみられる問題意識のように感じたからです。それは、クラブの活動への女性のかかわり方です。いくつかの支部で、去年までは女性も結構支部総会に出ていたのに今年はだれも来ていないと残念がる声がありました。一方で、比較的女性参加者が多い支部でしたが、女性同士で集まる機会をもっと持ちたいのだが高齢になるにつれて遠くに出かけるのが億劫になるので、身近な範囲で女性が集まりやすい支援策を考えてほしい、という声がありました。

 一般的に女性に見られる傾向として、なにかの集まりに、1・2名では参加しづらいが数名のグループでなら参加しやすいということがあるのではないでしょうか。グループが成立する前提として、女性同士の活発なコミニケションが存在する必要があります。いまそれが薄くなりつつあるのかもしれません。支部単位で、あるいはもっと小さい範囲ででも女性同士が垣根なくコミュニケーションをとれる状況にあることが、支部活動にも好影響をもたらすでしょうし、それがひいてはクラブ全体の活性化にもプラスになることは間違いありません。まさにここら辺で、支部の、或いは本部の工夫の余地がありそうです。

 ともかく、女性のコミュニケーション能力の高さは、到底男性は太刀打ちできません。この女性の特性を、クラブの運営面でも大いに生かしていきたいと思っています。

会長 小林 伸一 記