雑記帳第5回「ぜひ活用してください」


 11月22日の理事会で「女性会員等交流活動推進助成金交付要綱」が制定され、即日施行されました。この勾当台雑記帳第3回で、今年度の各支部総会に出席し、会員の皆様といろいろ意見交換させていただいた状況をご報告しておりますが、そこに書きましたように、女性会員の高齢化が進むにつれてどうしても身軽に動くことが難しくなり、行動範囲も狭まりがちになる傾向があります。そうなると、日常生活でも自分の殻に閉じこもることになりかねません。本クラブには、かつて女性会員全員を構成員とする「婦人の会」があり、長年にわたり独自の活動を行ってきましたが、残念ながら平成28年度末を以て解散することになったのも、この高齢化に伴う問題が主たる要因と伺っています。一方で、女性会員同士の交流を望む声もやはり少なからずあり、加えて本部の立場としても、女性会員の交流が少なくなるに従い、それがクラブ全体の活力低下に影響する懸念もあることから、本年10月に行ったアンケート調査の結果も踏まえ、このたびの要綱制定に至ったものです。
 この新助成制度の特徴と致しましては、まず助成の要件としては、5名以上の女性会員を含むグループの活動であればOKであり、地域的要件、会員の性別、会員・非会員の別等他の要件は一切問わないことにしています(ただし、助成金額の算定に当たり会員でない方は除かれます)。次に活動内容については、「文化、スポーツ、健康、自己啓発その他の趣味的な活動又は災害復旧、社会福祉等の公益的な活動及びそれらに関連した活動」と定めており、かなり幅広に設定されています。要するに、まずは気の合う仲間で集まって楽しく語り合い、その中から何か具体的な外向きの活動の足がかりが生まれれば、それがひいては会員の健康増進や社会貢献に資することにもなり得る、そんな展開を期待したいというのがこの制度の趣旨と言えましょう。  財政状況厳しき折、助成金の額としては1グループにつき3,000円+500円×会員数(上限20名)、1年度当たり2回以内というささやかなものではありますが、会員の皆様にはこの制度の趣旨をご理解いただき、ぜひ積極的に活用していただきたく願っております。

会長 小林 伸一 記