雑記帳第13回「ささやかな学生気分」


 令和になって初めての新年を、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。
私は、正月三が日はほとんど外出もしないで、家族ともどもテレビで駅伝観戦三昧の日々でした。また、一月といえば新年会ですが、今年は4回出席する機会がありました。特に、1月27日に開催された勾当台クラブ仙台西部支部恒例の新年会では、2名の初参加者を含め14名の会員が集い、お年玉抽選会などの催しもあり、楽しいひと時を過ごすことができました。
 こうした中、ここ数年のことですが、一月には私にとってもう一つの恒例の行事があります。それは、放送大学の単位認定試験の受験です。今年は1月25日に東北大学片平キャンパスの内にある放送大学宮城学習センターで受けてきました。顧みれば、平成25年3月に第三の職場を無事終了し、毎日が日曜日の生活に入りました。2~3年はそれを楽しんでいましたが、年を重ねるごとに、頭は固くなる、物忘れがひどくなる、集中力がなくなる等の兆候が表れてくるようになりました。体と心の健康もさることながら頭の健康(?)も気になり始め、何かしなければと漠然と考えていました。そんな折、平成28年の夏だったと記憶していますが、たまたま新聞の折り込み広告の中に放送大学の学生募集のチラシを見つけ、その内容に興味を持ち、大分弱ってきた我が脳の活性化の一助になればと思い、その年の10月から受講することにしました。
 放送大学は、学びたい人がいつでも学べる開かれた大学を目指して設置された大学で、現在の在籍数は全国で約9万人(定年退職を迎えたシニアの方も数多くいる)。基本はBSテレビ・ラジオ、インターネットで学ぶ放送授業で、録画しておけば、いつでも好きな時間に自宅で自分のペースで無理なく学べます。放送大学は、国が認可した正規の大学ですから大学卒業資格(学位)の取得を目指す人も多く在籍していますが、興味のある分野から好きな科目だけを選んで学ぶこともでき、半年間在籍できる科目履修生と一年間在籍できる選科履修生があります。また、何度でも再入学できますし、正式な大学生として学生証が発行され、各種学割も適用されます。

 ちなみに私は科目履修生で、主に生活と福祉コースの科目を毎期(半年毎)1~2科目受講し、これまでの3年半の間に11科目を履修しています。たかが毎週1~2回、1科目45分の授業ですが、年とともに授業内容もなかなか頭に入りづらくなり、四苦八苦しながらも、少しの意地もあって何とか続けてきました。試験の準備についても、50年前の学生時代と同様ほぼ一夜漬けの状態で、果たして我が脳の活性化に資しているのか、所期の成果、効果のほどは定かではありませんが、少なくとも私にとって、これらの集中できる時間、緊張できる時間を楽しんできたような気がしています。4月からまた新たな学期が始まりますが、継続入学するかどうか、今、悩んでいるところです。

副会長 加藤 秀郎 記