雑記帳第19回「今後の展開は?」


 前々回の雑記帳で、今年楽しみなことの一つとして取り上げたNHKの朝ドラ「おかえりモネ」がスタートしました。まだほんの出だしですが、予想にたがわず、モネこと清原果耶さんが可憐な姿を見せてくれています。大震災から3年後の平成26年5月から物語が始まります。気仙沼生まれの永浦百音(モネ)が高校を卒業し、お隣の登米市の森林組合で働き始めたという設定です。これまでの放送の中でも、気仙沼の牡蠣、登米の矢羽根・木工細工、はっと汁、森舞台の薪能などが取り上げられていて、この地域の「売り」が目白押しです。私自身は気仙沼・登米地域には住んだこともなければ勤務したこともありませんが、曲がりなりにも県職員としての仕事柄、少なからぬ係わりはあったわけで、そのなじみ深い土地がこうして日々美しいフォルムで全国に紹介されるのは本当にうれしい限りです。今後の心躍る展開を期待したいと思います。
 一方、相変わらずコロナ感染は悩ましい状態が続いています。本県については大分下火になってきましたが、全国的には未だ全く先が見えません。そういう中で、どうも日本のマスコミは国内のことしか報じませんので、世界がどうなっているかインターネットで調べてみたところ、札幌医科大が作成した各国比較の良い資料が見つかりました。人口100万人当たりの累計死者数を例にとると、5月26日時点で最多はブラジル、少しの差でイタリア、イギリス、アメリカと続きます。いずれも1,800人から2,100人のレベルです。対して日本はちょうど100人です。つまり、「最先端」の国からすると日本は概ね20分の1程度のレベルにあります。マスコミ報道だけを見ているとわが国は阿鼻叫喚の地獄のようなイメージですが、そこはもっと冷静な対応が求められるように思います。ただし、感染した場合の重症化リスクはやはり高齢になるほど増すことは確かなようですので、我々高齢者は引き続き今後の展開に要注意です。
 さて、このコロナの蔓延状況を踏まえ、昨年度に引き続いて本年度もクラブの通常総会開催を見送り、書面議決の形をとらせてもらうことについては、前回の雑記帳で触れたとおりです。それで、4月下旬に総会議案書を全会員にお送りし、各議案についての賛否確認をお願いした結果、所定の提出期限までに若干の疑義提起があった他は特段の反対意見はありませんでした。従って、予算・決算は勿論のこと、役員改選案(現役員全員留任)、令和4年度からの事業・組織大幅見直しを前提とした会則改正案等全議案が原案どおり決したことになります。いよいよ”令和のクラブ改革”が動き出します。これからが正念場です。さらに衆知を集めてより精緻な制度設計を進め、来年4月からの円滑な船出に向けて万全の展開を図って参ります。各会員のご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。

会長  小 林 伸 一 記