雑記帳第30回「 4年ぶりの 」


 長い間続いた新型コロナウイルス禍の様々な規制が解かれ、忘れていた日常生活が戻りつつあります。

 新型コロナウイルスについては、今年に入り、新規感染者数が全国的に減少傾向を示し、少しずつではありますが行動の制限や社会的規制が緩和の方向へと動き出しました。そして5月8日に感染症法上の位置づけが「2類相当から5類へ」引き下げられ、行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し国民の自主的な取組みをベースとした対応に変わりました。

 これらを受けて、待ってましたとばかりに「4年ぶり」の文字がテレビや新聞紙上を賑わしています。全国また県内各地では多くの春や夏の行事、イベント等も4年ぶりに復活、通常通りの規模での開催が決定、実施されています。例をいくつか挙げますと、①選抜高校野球大会開会式で選手全員が場内一周、②一目千本桜の桜まつりの開催、③仙台あおば祭りの通常規模開催、④仙台七夕まつりも通常開催が決定等々。

 こうした中、勾当台クラブにおいても同様の動きがあるようです。年間の最も大事な行事である総会について(注 本部では昨年から総会に代えて各支部代表2名の代議員による代議員総会を開催)、各支部ではこの3年間、ほとんどが集合形式ではなく郵送による書面審議で行っていたため、会員の懇親・交流の場もありませんでした。そして今年こそは、4年ぶりに皆が顔を合わせた通常の形式での総会、懇親会の開催を予定している支部が多いようです。久し振りの再会、美酒を飲み交わしながら懐かしい昔話に花を咲かせようと、今から楽しみにしている会員も多いのではないでしょうか。

 ただ、コロナの感染症法上の位置付けが5類へ移行したのに伴い集計法が「定点把握」に変更されて以降、これまで二回感染者数の公表がありました。それによると、「流行は穏やかだが拡大する局面にある。」との評価で、どうもここにきて増加傾向が続いているようです。ウイルスが弱毒化しているのではという話も聞きますが、しばらくの間は、手洗い等の手指衛生、咳エチケット、換気、混雑時のマスク着用等、これまで同様、基本的な感染対策を徹底しながら臨機応変に対応していく必要がありそうです。何しろ私たちは、高齢であり、かつ、それぞれが多少なりとも基礎疾患を抱えているのですから。

副会長  加藤秀郎