今年4月26日から6月18日まで、第40回全国都市緑化仙台フェア「未来の杜せんだい2023」が青葉山公園追廻地区をメイン会場として開催されました。この「追廻地区」には、以前は住宅がいっぱい建っていた「追廻住宅」が思い出されます。
追廻住宅は、77年ほど前の昭和21年に、国が戦争被災者の応急住宅として整備し、最大で620戸の家に約4,000人が暮らしていたとのことです。
一方、仙台市は青葉山一帯を公園用地とする都市計画を決定し、国と仙台市が移転交渉を進めたが、交渉は難航したとのことです。
私は、35年ほど前(昭和63年ごろ)の夏には追廻住宅付近の広瀬川で鮎釣りを楽しんでいましたが、そのころは追廻住宅が引っ越してしまうなどとは思いませんでした。移転交渉がかなり難航していたころだと思います。
その後、平成18年に集団移転の合意がなされ(一部同意しない区画があったが・・・)、平成23年の5月が土地明け渡しの期限でした。その時点で移転に反対して住み続けた家が8軒ほどあったが、令和4年には最後まで住み続けた1軒の家も移転に同意したとのことです。
今は、追廻地区には「未来の杜せんだい2023」の開催に合わせてオープンした「仙臺緑彩館」(仙台市内の観光情報の発信などに利用される施設)が北側に建っており、その南側に「花壇の植栽」や「テーマ庭園整備」が8月までの予定で進められています。さらにその南側には、以前からテニスコートが22面も配置されています。
そして、仙台の観光スポットをめぐるバス「るーぷる仙台」に「博物館・国際センター前」から乗って「仙台城跡」に行き、伊達政宗像のあたりから東の方を眺めると、真下に追廻地区があり、その東側を広瀬川が流れており、さらに市街地のビル群が見えて、素晴らしい景観が広がっています。 車を運転されない方も地下鉄やバスを利用して、仙台市内めぐりにお出かけになってはいかがでしょうか。