栗原支部「防災訓練と花山ダムの役割」


 今年、令和6年1月1日午後4時10分、能登半島地震が発生し甚大な被害が発生しています。自然災害国日本、何時何処でどんな自然災害が発生してもおかしくありません。
 昨年(R5)10月22日、私が在住する集落で防災訓練を実施しました概要を紹介します。
 訓練内容は、震度7の地震を想定し、「伝達・避難・安全確認・救助活動」を実施したものです。


訓練1「避難・誘導訓練」
 自宅から避難所まで徒歩で班毎に誘導し、経過状況と避難所要時間を確認する。
訓練2「避難情報・伝達訓練」
 各班長は、安否確認の状況及び避難経路被害状況、要時間、避難人員数を避難誘導班長へ
報告する。避難誘導班長は、その結果を防災会会長並びに民生委員に報告する。
訓練3「救出・救護訓練」
 けが人がいる場合は、会長は直ちに救出・救護班を出動させる。
訓練4 会長は、関係機関に報告し、避難解除の指示を行い、訓練は終了しました。


 その後、県の出前講座を利用し、宮城県栗原地方ダム総合事務所の佐藤様を講師に招き、「豪雨・洪水及び土砂災害への対応について」の研修を行いました。
 県内で最も広い面積を持つ栗原には、迫川流域に花山ダム、栗駒ダム、荒砥沢ダム、小田ダムの4つのダムがあり、洪水から人々の暮らしを守っています。
 迫川は、栗原市から登米市にまたがる流域面積913㎢、流路延長87.4㎞の一級河川で、源は栗駒山(1,626m)に発し、山間部を南東に下り、二迫川、三迫川を合流しながら登米市を流れ、豊里町剣先で旧北上川と合流しています。
 総合事務所では、迫川水系の上流に位置する4つのダムを総合的に管理し、洪水被害から暮らしを守るとともに、灌漑用水や水道用水、河川維持用水の安定供給に寄与しています。
迫川は、昭和の初期から河川改修が進められてきましたが、昭和22年9月のカスリン台風、昭和23年のアイオン台風等で流域に大きな被害が発生したため、花山ダムが計画されました。ダムは、迫川上流に多目的ダムとして昭和27年から6年の歳月と16億円をかけ、昭和33年に完成した、宮城県が手掛けた最初の重力式コンクリートダムです。

菊池 忠継