
皆さんは、インドネシアと聞いてどの様なイメージをお持ちでしょうか。
フィリピンより南にあり、東南アジアの島国。首都はジャカルタでスカルノ大統領の第3婦人がタレントもしている「デヴィ婦人」。イスラム教のため女性は「ヒジャブ」で頭部を覆っている。とかでしょうか。


ところが、気仙沼では、日本と同じ海洋国である「インドネシア」から多くの漁船乗組員として、市内の水産加工場には技能実習生や特定技能の資格で入国し、日本人と共に仕事をしており、気仙沼の水産業には欠かすことのできない人材となっています。
インドネシアは、現在イスラム教徒が8割以上を占める国ですが、2世紀ごろインドから、仏教、ヒンドゥー教が伝来し、8世紀後半にジャワ島の中部に世界遺産である「仏教寺院ボロブドゥール」が作られました。しかし、10世紀以降、近くの火山噴火により埋もれてしまい1800年初頭にイギリス人に発掘されるまで、「失われた寺院」となりました。
10世紀以降にヒンドゥー教の勢力が強くなり、ボロブドゥールから、東に100Kmほど離れたところにヒンドゥー教の「プランバナン寺院群」が建立されます。
その後、イスラム教がインドネシアを席捲するようになり、ヒンドゥー教は、東に移り現在では、バリの島民の9割がヒンドゥー教徒です。


気仙沼では、インドネシアとの交流事業として2003年の「気仙沼みなとまつり」から「バリパレード」として、震災後は、ユドヨノ大統領の被災地慰問を受けて、「インドネシアパレード」として毎年駐日大使をお呼びしパレードに参加いただき開催しています。
インドネシアは遠い南国ですが、気仙沼とはとても友好な関係にあります。日本が第二次世界大戦末期に長い間オランダの植民地であったインドネシアを解放し独立を支援したこともあり、大変な「親日国」でもあります。
今年も、8月の第1土日曜日に開催されると思いますので、是非お越しいただき、華やかなインドネシアの雰囲気を味わってみませんか。
及川 茂