
各地で話題となり大きく取り上げられている“クマ出没”の、我が地域(大崎市岩出山)での状況の一端を紹介してみたい。
午前9時、定時の防災無線からは「クマ出没に気を付けて」の放送が聞こえてくる。河北新報を読む目は、県内版下欄の「クマ出没情報」に行ってしまう。これが、11月の毎日のことだ。
この原稿を書いている12月だが、さすがにその情報は聞こえてこなくなっている。
新聞のその情報欄で、10月頃から当地の出没情報を得ることができてはいた。ただ身近にクマ出没の情報を聞いたのは10月末の市広報配布時のことである。近隣の電気店入口、開店している時間なのに自動ドアの前に立つも開かない、すると店の方が急いでやって来て「すみません、手動で開けてください」とのこと。これは、クマ対策のため、私の行政区域である通丁地区でもクマ出没が確認されたからだという。そこで聞いた話では、町内市街地の薬店、郵便局付近、自宅近くの親水公園等々で、街を横断する農業用水路内川流域に沿って移動しているらしいとのこと。また市街地西域を流れる蛭沢川流域での情報も聞こえてくる。まさに担当行政区内のことである。流域沿いのクルミの木の実を、親子で食していたのだという。その近隣には未収穫の柿の木があり、それが目当てで数日間も滞留していると思われ、その近くの民家付近での通報も見られる。また、地元の大きなスーパーでも自動ドアが手動になったため、大きな木製の取っ手を設けたりもしている。すぐ近くで、親子連れのクマ出没したのだという。この様に、人々と会うと、まず出る話題が“クマ出没情報”である。
当岩出山地域のクマ出没情報欄の掲載状況を調べてみると、11月は27日間、掲載の無い日は3日間しかない。情報は68件。そのうち25件が岩出山地区、そして中の14件が我が通丁行政区である。遡って10月は、8件を数えるが、当初はあまり話題になってはいなかった。しかし、この現状はクマ出没警戒区域そのものといえる。当地にはイノシシ駆除対応ジビエ肉加工施設もできているが、クマ駆除がその稼働の一助になると期待したいものだ。
大崎支部 鹿野 壽悦
