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塩竃支部「史都・多賀城に住んでー我が第4の故郷ー」
現役時代は職場が仙台市、塩釜市、石巻市と仙石線で通勤しており、多賀城駅と家を往復する毎日であった。定年退職後も、週に5日程度は趣味やらボランティアなどで、仙台市へ出かけて行った。ある時、ひょんなことから、我が家から徒歩圏内にある多賀城史跡のガイドをしているボランティアグループがあることを知り、会員になり活動している。
現在、総勢37名の会員が3班に分かれて、土、日、祝日は政庁跡と多賀城碑(壺の碑)での定点ガイド、その他に観光協会を通しての予約ガイドとガイダンス施設での当番がある。昨年は多賀城創建1300年ということもあり、外郭南門の再建、多賀城碑が宮城県で7番目の国宝に指定されるなど、全国各地から約12,000人の方々が訪れて下さった。今年度も引き続き、大勢の方が訪れて下さっている。私自身は、日程の都合がつかず、予約ガイドをほとんど行っていない。いつも他の会員に申し訳ないと思っている。それでも、全国各地から見え、熱心に話を聴いて下さるお客様とのちょっとした会話やいろいろ知る楽しみもあり、今や生きる喜びの一つにもなっている。
多賀城碑一つ取っても、1,000年以上もの時を経て、水戸光圀公や、俳人松尾芭蕉、贋作説などその時々の時代と綾を為すように佇んでいる。これから先もずっと見続けていくのであろう。出来るだけ多くの人に、多賀城の歴史を知っていただき、奈良・平安時代の人々が吹かれていたであろう同じ風を感じ、悠久の昔に思いをはせていただければと思う。
私は、足腰、頭の動く限り、ボランティアガイド活動を続けていきたいと願っている。
塩竃支部 北村 洋子
