
先頃のテレビ報道によると、このところ鰯の豊漁が続いているという。テレビのニュース画面に出てくる漁師さんたちの話では「長く鰯の不漁が続いていたのでとても嬉しい…、思わぬボーナスだ。漁師仲間にはこのような豊漁が続くとこれで家が新築出来る…と喜んでる者もいるよ…」とのことで全員が満面のエビス顔。テレビを見ているわれわれも思わず頬が緩むような一コマが報じられていた。
かつて身近な食材だった鰯はいつの間にか高級魚へと変身し、食卓から遠ざかっている。海況の変化により鰯の群れが日本近海に回帰せず不漁が続いていたのだという。こうした現象に加え、最近では漁業用燃料をはじめとする漁業資材の高騰などによって漁業を取り巻く環境は悪化し、漁師さんたちの苦悩は長い連続だったことであろう。中には東日本大震災や先ごろの沿岸部の山林火災などに被災し、何重にも苦しんでいた方もおられたことと思う。漁業を取り巻く環境は大自然が相手なだけに環境変化の予測が困難…という側面がある。しかし、最近の東北地方の海域では海況が変化し、かつては考えられなかったような種類の、例えば、「伊勢エビ」、「ふぐ」、「あこや貝」…などが採れるのだという。こうしたことにいち早く着目すれば、本県の漁業にはこれまでは考えられもしなかったような展開があるのではなかろうか…。
今日はこんなことをあれやこれやと思いながら、鰯の塩焼きで先ずは一杯!といくことにしたい。
仙台中・東支部 長谷 浩明
